矯正治療のスタート時期

子どもの頃に行うものというイメージが強い歯列矯正。しかし、歯列矯正は成人になってもいつでも開始可能です。大人になってから歯列矯正を始める場合、効果や矯正器具の使用、費用、痛みなどに多くの不安があるかもしれません。重要なのは、自分の目標と時間を意識して計画的に始めることです。早く始めれば早く結果を得られるため、一日でも早くスタートすることがおすすめです。大人の歯列矯正は、自分の理想の笑顔を手に入れるための素晴らしい選択肢です。専門の歯科医師と相談しながら、自分に合った最適なタイミングを見つけましょう。

メリット・デメリット

大人になってからの歯列矯正には迷いがある方も多いのではないでしょうか。
治療には時間や費用がかかりますし、通院や装置の装着は手間がかかります。しかし、歯列矯正は見た目のコンプレックスを解消する効果があります。大人が歯列矯正を検討する際は、これらのメリットとデメリットを考慮し、自分に合った治療方法を選ぶことが重要です。

大人が歯列矯正を行うメリット3つ

見た目のコンプレックスが解消

見た目の問題が改善されることは、歯列矯正の最大のメリットといえます。歯並びが悪いために口がきちんと閉まらなかったり、滑舌が悪かったりし、人と接することがとても億劫だった方は、歯列矯正を行うことで見た目のコンプレックスが改善され、積極的に人と関わることができるようになります。

虫歯や歯周病の予防でお口の健康が維持できる

歯並びが悪いと、歯と歯の隙間に歯ブラシが十分に届かずしっかりと歯磨きができません。そのため、汚れや食べかすなどが付着したままになり、虫歯や歯周病が進行してしまう恐れがあります。また、歯並びによって常に口が開いたままの場合は、口が乾いて唾液量が減少し、トラブルになる可能性が高まることがあります。歯並びを改善することは、長期的に見てお口の健康を守ることになるのです。

治療のスケジュールが立てやすい

大人の歯列矯正の場合、成長過程による影響が少ないため、治療スケジュールが予測しやすくなり、想定外に矯正期間が長くなって費用や精神的負担が増える、といったことを軽減できます。

大人が歯列矯正を行うデメリット3つ

治療中の見た目が気になる

最近の歯列矯正は、一般的な金属製の器具のほかにも目立ちにくい器具や表側に器具を付けない方法があります。自分のライフスタイルに合わせた治療方法を選ぶことで、治療中の見た目の問題を減らすことができます。

治療中に痛みや違和感がある場合がある

矯正器具で歯の位置を動かすわけですから、人によっては痛みを感じる場合があります。また、治療中は矯正器具を装着し続けるので、食事のときの違和感や舌が器具に触れる不快感が気になる人もなかにはいます。日常生活に支障が出るほどの痛みがあるときには、歯科医師に相談し調整をしてもらうことが可能ですし、矯正器具のなかにはいつでも取り外すことができるものもあります。

虫歯や歯周病になりやすい

歯列矯正の治療中は、歯と矯正器具の隙間に汚れが付着しやすくなります。場所によっては歯ブラシが届きにくいところもあるので、普段よりも虫歯や歯周病に気をつけて丁寧な歯磨き習慣が必要になります。

歯列矯正の種類と矯正器具

歯列矯正といえば、金属製のブラケットと呼ばれる矯正器具をつけるイメージですが、それ以外にも白や透明のもの、樹脂性のもの、ブラケットではなくマウスピースを使うものもあります。

表側矯正（ワイヤー矯正・ラビアル矯正）

ワイヤー矯正は一般的な矯正方法で、金属製のブラケットをワイヤーで歯の表側に装着します。費用が比較的安く、丈夫さが特徴です。また、セラミック製やプラスチック製の審美ブラケットもあります。審美ブラケットは透明や白色で目立ちにくく、見た目に敏感な人におすすめです。ただし、耐久性は金属製に比べやや劣るとされています。

裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側にブラケットと呼ばれる器具を装着する矯正方法です。最大のメリットは矯正器具が見えないことで、自分の歯列矯正を他人に知られたくない方や、接客業やサービス業で目立たないようにしたい方におすすめです。舌が触れる位置に器具があるため、最初は異物感や違和感を感じることもありますが、慣れてくると気にならなくなります。費用は通常の表側装着よりも割高になりますが、部分的な矯正や気になる箇所だけの矯正を選ぶことで、比較的費用を抑えることができます。

インビザライン（マウスピース矯正）

インビザラインは、従来の歯列矯正とは異なる方法で、透明のマウスピースを使用して矯正を行います。透明なマウスピースは目立ちにくく、取り外して歯磨きができるため、虫歯や歯周病のリスクが低くなります。見た目が目立たず、必要な時に簡単に外せるという利点がありますが、治療期間は他の方法よりも長くなることもあります。マウスピースを1日に約20時間装着する必要があり、一部の方には負担を感じる場合もあります。また、オーダーメイドのマウスピースを作成するので、費用が他の方法よりも高くなる場合もあります。

部分矯正

部分矯正は、特定の歯だけを対象にする歯列矯正方法で、ワイヤー矯正が一般的です。全体的な矯正よりも短い期間と安い費用で治療できます。ただし、歯の状態によっては部分矯正ができない場合もありますので、歯科医と相談しながら治療方法を決める必要があります。

大人の矯正にかかる費用について

当院での費用については、こちらのページをご参照ください。
詳しくご説明させていただきますので、費用面でご心配の方はお気軽に当院までお問い合わせください。