宝塚あさひ歯科クリニックでは、患者様お一人おひとりのお口の健康を大切に考えて、丁寧なカウンセリングと確かな技術で、最適な治療をご提供しております。
このブログでは、歯科治療に関する情報を発信し、患者様の疑問や不安を解消するお手伝いができればと考えております。今回は「詰め物と被せ物の違い」というテーマでお話しします。
詰め物と被せ物の基本的な違い
歯科治療でよく耳にする「詰め物」と「被せ物」。どちらも虫歯や歯の損傷を修復する大切な治療法ですが、その役割や適用範囲には違いがあります。
詰め物（インレー）とは
詰め物、専門用語では「インレー」と呼ばれるものは、比較的小さな虫歯や欠損を修復するために使用されます。歯の一部分を埋めるように装着され、主に咬合面（噛み合わせの面）や側面の修復に用いられます。
被せ物（クラウン）とは
被せ物、専門用語では「クラウン」と呼ばれるものは、大きな虫歯や広範囲の損傷、また根管治療後の歯を保護するために使用されます。歯の全体を覆うように装着され、歯の形状と機能を完全に回復させます。
適応症例
・小～中程度の虫歯
・歯の一部が欠けた場合
・古い詰め物の交換
メリット
・健康な歯質の保存：最小限の切削で済むため、健康な歯質を多く残せます
・審美性：金属を使用しない材料も選択可能で、見た目を損ねません
・耐久性：適切に作られたインレーは長期間使用できます
デメリット
・大きな欠損には不適：広範囲の損傷には対応できません
被せ物(クラウン)の特徴
適応症例
・歯の大部分が失われた場合
・根管治療後の歯の保護
・歯ぎしりなどで摩耗した歯の修復
メリット
・完全な保護：歯全体を覆うため、残存歯質を効果的に保護します
・機能回復：噛み合わせや歯の形状を完全に回復できます
・審美性：自然な見た目を実現できます
デメリット
・切削量が多い：歯を大きく削る必要があります
・コスト：インレーに比べて一般的に高価です
どちらの治療法を選ぶべき？
適切な治療法の選択は、以下の要因によって決まります。
・虫歯や損傷の程度
・残存歯質の量と強度
・患者様の噛み合わせの状態
・審美性への要求
・費用
・長期的な予後
など
最適な治療法を選ぶために
詰め物（インレー）と被せ物（クラウン）は、どちらも重要な歯科治療法です。虫歯や歯の損傷の程度、患者様の希望や生活スタイルなどを総合的に考慮し、最適な治療法を選択することが大切です。
当院では、患者様お一人おひとりに合わせた丁寧な診断と説明を心がけています。「どちらの治療が自分に合っているのか分からない」「詰め物と被せ物の違いについてもっと詳しく知りたい」といったご質問やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお尋ねください。
